もけたろうの読書記録

もけたろうが読書の記録をつけます。主に小説。

素敵な幽霊

久しぶりの投稿!

どうやら本を読むペースが著しく落ちてしまったみたいだ。
ブログの更新が1ヶ月も止まってしまったね。

本を読まずに何をしていたかって?
ここ1ヶ月は空き時間があったら、たいていゲームをしていたかな。
Steam Deckっていうゲーム機を買ってさ、Vampire Survivorsってゲームをずっとしてたよ。
これがなかなか中毒性のあるゲームで面白いんだな!
見下ろし型2Dゲームで、360度方向から押し寄せてくる敵を倒しつつ30分耐える事が目的のゲームなんだけど、ゲームバランスの調整がとても素晴らしくて、プレイ感の心地よいゲームだと感じた!
出てくるエネミー達は、時間経過に伴って段々と強くなったり、数が多くなったりする。一方でプレイヤーもステージ上に転がっているアイテムを拾う事で、装備を強化したり、バフが付いたりする。
このバランス調整が素晴らしくて、中毒性を生み出しているんだな!

近況はこのくらいにして、読み終わった本を紹介するよ。

小川糸『ライオンのおやつ』

1ヶ月くらいこの本を読んでいた。うろ覚えな部分もあるけど、あらすじを書いてみる。
主人公の雫は、まだ30代前半の若さだったが病気で余命を宣告され、たった一人の家族(お父さん、実父ではない)にも何も言わず「レモン島」にある「ライオンの家」に入ることにした。「ライオンの家」は所謂ホスピスで、終末期患者が安らかに死ぬためにある施設だった。
そこで雫は様々な人と出会い、交流することで、死を受け入れていく。
長年の夢だった犬との生活、島の青年タヒチくんとのデートと約束、毎週出される入居者の思い出のおやつ、モルヒネワイン、「人は生きている限り変わることができると」という言葉。
断片的にしか思い出せないけど、様々な出来事があって、面白い小説だった。

1つ印象的な場面があった。
雫が死ぬ1, 2週間前くらいから、雫の実の両親や、六花(犬)の元の飼い主など、すでに死んでいる人たちが部屋にやってくる描写があった。彼らは雫の幻覚なのか、幽霊なのか、どっちとしても考えられると思う。でも本当に幽霊なんだと思いたいよね。
彼らは、まだ現世で見守っていたい人がいたから、留まっていたらしい。そういうのって素敵だよな。
死んだら終わりじゃなくて、次の世代に繋げる事が大事で、見守っていたいっていうのはすごくわかる気がする。
死んでなお見守っていたいと思う存在に、生きている間に出会えるってことが、まず素敵というか、幸せだと思う!

次回

伊坂幸太郎を読んでみようかと思っているよ。
次はできるだけもっとはやく更新したい!

ではまた。